@article{oai:khsu.repo.nii.ac.jp:00000194, author = {行平, 崇 and 尾下, 俊徳 and 田中, 哲子 and 申, 敏哲 and Shin , MinChul}, issue = {15}, journal = {熊本保健科学大学研究誌, Journal of Kumamoto Health Science University}, month = {Mar}, note = {吸入麻酔薬は主に外科手術の際に,鎮痛,筋弛緩,反射の抑制といった目的で,静脈麻酔薬 とともに広く使用されている。吸入麻酔薬は,細胞膜の物理化学的性質,各種タンパクの高次 構造,各種受容体・イオンチャネル,シナプス伝達など,ほとんどすべての生命現象に対して 可逆的な影響を与えるとされている。吸入麻酔薬の作用機序の仮説の一つとして,中枢神経系 における抑制性シナプス伝達の促進や興奮性シナプス伝達の抑制があげられるているが,神経 伝達物質の遊離に必要な神経の興奮電導や神経終末のCa2+ チャネル開口などの細胞の興奮に関 与する電位依存性Na+ チャネルに吸入麻酔薬がどのような効果をもたらすのかについては,未 だ不明な部分が多い。従って,本研究では吸入麻酔薬(セボフルラン,エンフルラン,ハロタン, イソフルラン)が電位依存性Na+ チャネルに及ぼす効果をラットの海馬CA3錐体ニューロンを 用いて検証した。Wistar 系ラット(生後12~18日齢)の海馬から400μm のスライス標本を作製 し,機械的刺激を与え単離したCA3ニューロンにホールセルパッチクランプ記録法を用いてINa を記録し, 各種吸入麻酔薬の効果を比較検討した。その結果, 高濃度のハロタンのみで若干のINa 抑制作用が見られたが,臨床濃度においてはいずれの吸入麻酔薬も電位依存性Na+ チャネルに 対する抑制効果は認められなかった。これらの結果から,吸入麻酔薬の臨床濃度ではNa+ チャ ネルに影響与えない可能性が示唆された。}, pages = {63--71}, title = {海馬CA3ニューロンの電位依存性Na+ チャネルに対する吸入麻酔薬の効果}, year = {2018} }