@article{oai:khsu.repo.nii.ac.jp:00000225, author = {行平, 崇 and 小牧, 龍二 and 福永, 貴之 and 田中, 哲子 and 申, 敏哲}, issue = {17}, journal = {熊本保健科学大学研究誌, Journal of Kumamoto Health Science University}, month = {Mar}, note = {舌の味覚受容については多くの研究がされているが,舌のもう一つの重要な役割である体性 感覚についての研究は少ない。 近年,我々は舌への触・圧覚刺激がラットの海馬を活性化させ, 成長因子の増加や細胞新生を促進させることで,記憶力の増強に影響した可能性を報告した。 しかし,舌への痛覚,温・冷覚のみの刺激と記憶力と学習能力に関する詳細な報告は少なく, 未だ明らかではない。そこで,本研究では舌への痛覚,温・冷覚刺激がラットの記憶と学習能 力に及ぼす影響を行動学的手法,免疫学的手法を用いて検討をした。その結果,学習・記憶機 能評価である8方向放射状迷路試験とStep-down 試験では,痛覚刺激群でコントロール群に対 し記憶力の増強が認められたが,温・冷覚刺激群では記憶力の若干の増減がみられたものの有 意差は認められなかった。海馬でのc-Fos,BrdU 陽性細胞の検討でも,痛覚刺激群でコント ロール群に対し,有意な増加が認められたが,温・冷覚刺激群では若干の増加がみられたもの の有意差はなかった。これらの結果から,舌への痛覚刺激は,ラットの海馬を活性化させ,成 長因子の増加や細胞新生を促進させることで,記憶力の増強に影響した可能性が示唆された。 しかし,温・冷覚刺激に関して,今回の研究では有意差は見られず,今後刺激の強度について 検証していく必要があると考えられる。}, pages = {49--58}, title = {舌への痛覚,温・冷覚刺激がラットの記憶力と学習能力に及ぼす影響}, year = {2020} }